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【離婚は準備8割】離婚するなら必ず知っておきたい知識

「離婚をしたい」と本気で思ったとき、何をしたらいいのでしょうか。

離婚を考えた時に一番大事なことは、離婚に向けて準備することです。

特に、 女性の場合は「経済的な問題」と「子供の問題」に大きく直面する傾向にありますので、この2点の準備は必要不可欠といえます。

離婚後に後悔するケースとして、準備のないまま「衝動的」または「感情的」に離婚をした場合、のちの生活に影響することが多いので、絶対にやめましょう。

この記事では、離婚したい女性が、夫から卒業するための離婚準備について考えていきたいと思います。

目次

離婚がゴールではない ~今後の生活のために準備をしよう~

離婚の準備する女性

離婚は準備が必要

女性は男性と比べ、 離婚したことに対して、後悔をあまりしない傾向にあります。
しかし、しっかり準備をしたうえで離婚しないと、のちのちの生活に影響を及ぼします。

離婚について、計画なく実行に移してしまうと、うまくいかないことが多いです。離婚するためには準備8割といっても過言ではない位、離婚には準備が大切です。

全ては、今後の生活のために

ありがちな話ですが、結婚をゴールとして婚活していた人は、結婚後「こんなはずではなかった」と後悔することがよくあります。
これは離婚についても全く同じことが言えます。

「離婚をすること」をゴールにすると、離婚後、後悔することがよくあります。

つまり、今から離婚を考えている方は、離婚をすることに重きを置くわけではなく、離婚後の生活のために準備をするという考えが重要です。

離婚は時間がかかるもの

離婚は長期戦であることを理解しましょう。
すぐに離婚したいと思っても、離婚準備に最低でも6ヶ月~1年はかけるような心構えが必要かと思います。

準備をせずに感情だけで離婚をしたら後悔することが多いので、今すぐ離婚をしたくても一度気持ちをクールダウンさせて、冷静に離婚の準備を進めていきましょう。

少しでも早く離婚したいと思っても、「焦らない」ということが重要です。

焦った結果、泥沼離婚となり、結果的に時間がかかったということもあります。
離婚後によりよい生活を送るため、いまは多少嫌なことがあっても忍耐強くがんばりましょう。

離婚後の生活を考えて離婚準備する

離婚の準備

一概に離婚の準備をするといっても、何をどう準備したらいいのでしょうか。

ここでは離婚するまでに必ず準備するべきことについて記載します。

仕事の確保

最初に考えることとして、離婚後に経済的な自立することが、非常に重要となります。

自分で稼いだお給料で、生活を成り立たせるということを念頭に準備しましょう。

あなたの実家が裕福であれば、あまり問題ないかもしれません。

しかし多くの家庭は、一時的に援助をしてくれる等はあるかもしれませんが、継続的に金銭的な援助を受ける環境があることは、あまり期待はできないでしょう。

基本的には、他人をあてにするのではなく、自分の稼ぎで生計を立てることを考えましょう。

欲をいえば離婚後、親族援助や元配偶者の財産分与や養育費の支払い等がなくても、生活ができるという目途を立てることができれば理想ですが、なかなか難しいと思いますので、生活が成り立つ位の収入が得られるような仕事を確保してください。

特に子供がいる場合は子供を社会人まで育てる責任もあります。アルバイトやパートではなく、フルタイムで働くことが必要となる方が多いかと思います。

現在仕事をしているのであればともかく、仕事をしていないという事であれば、フルタイムで働くまでいかなくても、パートを始める等のリハビリは必要です。

住宅の確保

自分から離婚を切り出す場合、今住んでいる家から出ていくケースが多いかと思います。

その場合には、自分で家を借りて新生活をする準備が必要です。

出戻りできる実家があればいいのですが、様々な事情で実家に帰れないケースも多いでしょう。

また、仮に実家に帰れるとしても、親が高齢であったりした場合には、逆に介護をしないといけないということもあります。

アパートなどを借りる場合、毎月の家賃は当然必要となります。さらに、入居の際に敷金や引っ越し代なども含めたまとまったお金(30~50万円)を用意する必要がありますので、その点も考慮することが必要です。

経済的に厳しい場合や少しでも手元にお金を残しておきたいという場合は、母子家庭を対象とした「公営住宅への入居の優遇」や、東京都では「母子アパート」などの公的支援があります。

必要に応じて、事前に確認しておくとよいでしょう。

なお、小中学校のお子様がいる場合は、学区の問題も考える必要があります。

新居が現在住んでいる所と離れている場合には、転校させなければなりません。

これに関しては、通学できる距離であれば、転校をしなくても良いケースもありますので、教育委員会へ申請することで解決できる可能性があります。まずは市区町村役場の窓口へ相談してみてください。

友達との別れや環境の変化など、子供の精神的負担を軽減させる意味でも、事前に引越予定先の情報も事前準備として入手しておきましょう。

クレジットカードの作成や各種保険の名義変更

 離婚前の世帯収入が見込める今のうちにクレジットカード等を作成しておく事も良いでしょう。

離婚後、収入が不安定になる可能性が高いのであれば、なおさら与信審査が通りやすい離婚前がベストと考えます。現金以外の決済手段を確保しておく事は大切です。

また、夫が加入している保険の補償内容を確認し、離婚後の財産分与として有効なものがあるか(資産価値があるのか)確認しておきましょう。

契約内容によっては各種保険の解約や名義変更も忘れずに行う事が望ましいです。

両親や友人の支え

特に子供がいる場合、困った時に助けてくれる人が近くにいるのかいないのかで、精神的安心感が大きく異なります。

困った時に、周りに助けてくれる人がいるだけで心強いものです。

また、直接的になにかをお願いすること以外にも、話を聞いてくれる友人などがいる環境があると、精神的に辛い時にも頑張れることも多いかと思います。

こういった観点からも、新しく生活を始める環境について考慮したほうが良いでしょう。

覚悟を決める

おおげさですが、どんなに辛くても、「一人で(子供と)生きていく」といった覚悟が必要になります。

覚悟を決めることは非常に大事です。

離婚をすると、想定していた以上に、辛い事が多くあると思います。

しかし、自分で覚悟を決め、離婚を決めたなら、多少苦しいことでも頑張れます。

逆に覚悟を決められないうちは、離婚するべきタイミングではないかもしれません。

また、離婚したということに対する偏見を持たれることもあります。

3組に1組が離婚する現代では、離婚に対する偏見は減少傾向ですが、完全になくなったとはいえないのが正直なところです。特に女性は、話したくないことを周りの人たちから聞かれたり、勝手な噂されたりするようなこともありますので心構えが必要です。

子供がいる場合は、父親がいなくなるので、子供が離婚の被害者になることも忘れてはいけません。

世間はシングルマザーに対する偏見や、風当たりが強いと感じることもあるでしょう。 よって、今以上に子供を育てる上での覚悟や、周りの環境に負けない覚悟が重要となります。

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もらえるものはもらう!知っておきたい離婚のお金のこと

離婚のお金のこと

婚姻費用

婚姻費用とは、夫より収入がすくなければ、別居期間中の生活費を夫に請求できる権利になります。

夫婦は、婚姻期間中、収入に応じて生活費を負担する義務がありますので、(離婚するまでの期間)別居した場合は、あなたと未成年の子供の生活費用を夫に負担してもらうことができます。

しかし、婚姻費用についての制度はありますが、夫が離婚したいという場合は、婚姻費用の支払いに応じてくれる可能性は高いです。しかし、あなたから離婚をしたいという場合は、夫が別居に納得しないこともあるので、権利だからといって簡単にもらえると期待しない方がいいでしょう。

とはいっても、権利は主張しないと手に入れることはできませんので、

離婚前に別居した場合、婚姻費用請求はするべきだといえます。

ただ、現在同居しているのに生活費を入れない人だと、婚姻費用の支払いに応じてくれる可能性は少ないでしょう。

なお、婚姻費用はいくら位もらえるかはこちらの記事で確認してみてください

財産分与

財産分与とは、結婚生活中に築いた財産を分けることを言います。

現金、証券(株や保険)、不動産、物品等の金銭的価値のあるものを財産分与します。

基本的には、婚姻期間中にできた財産は1/2にわけることが前提となりますので、財産半分を請求する準備をしましょう。

離婚する時に、相手から財産を請求することは、法律上認めらえた権利なので、離婚時に取り決めをするのですが、離婚の話しをしたのちに、財産を隠されたりすることがありますので、事前に夫の財産を確認調査しておくことが必要です。

養育費と親権 (子供がいる場合)

未成年の子供の親権に関しては、「母性優先の原則」により、母親が親権を持てるケースが高いといえます。司法統計でも、母親が親権者を90%獲得しています。

親権を獲得するポイントとして 

  • どちらが、積極的に子供の面倒をみてきたか。みる能力があるか。
  • 子供が小学生高学年くらいになると子供の意思も尊重
  • 最低限の経済力

気になる点があれば、今からでも遅くないので改善しましょう。

ひとつ注意点として、子供に、離婚したらどっちと暮らしたいかなど、離婚に関する話は、絶対にしないようにしましょう。

また、親権があれば、養育費は当然に夫に請求しますが、もし未払いになった時のことも考えておくとよいでしょう。現実として、約8割が養育費の未払いというデータ(厚生労働省)があるくらいです。

もし、養育費が未払いになったら。また未払いにならないためにも、離婚協議書は公正証書で作成するなど、事前の対策を考えましょう。

慰謝料

夫が不貞をしたということがあれば、慰謝料請求が可能になります。慰謝料の相場としては、事案により異なりますが、100~300万円位でしょう。

慰謝料を請求する上で一番大事なことが証拠集めとなります。

確固たる証拠をもっている場合であればいいのですが、相手が不倫の事実を認めたから大丈夫ではなく、認めたのであれば、最低でも認めた音声を録音する。また可能なら書面に残しておくなどの対策が必要となります。

なにも証拠がないと、いざ離婚といったときにシラを切られることなど多くあります。離婚する理由が相手側に明確な非がある場合は、その証拠を確保しましょう。

証拠になるうるものの記事はコチラから

年金

年金分割も忘れずにしましょう。

年金分割は、「年金分割のための情報提供請求書」を年金事務所に請求しておけば、夫にばれずに、将来いくら位の年金がもらえるかを試算できます。

年金のことは先のことだからと思っている方もいると思いますが、将来大事な生活費の一部になります。

手続きは簡単ですので、詳しくは、年金事務所に問い合わせてみるとよいでしょう

その他公的助成金

準備をしていたとしても一人で子供を育てていくのは大変です。ひとり親向けに公的な支援制度がたくさんありますので調べておきましょう。

代表的なものとして、児童扶養手当や就学援助などの経済的な支援制度があります。

また、返済は必要になりますが、母子福祉資金貸付金や女性福祉資金貸付など、低金利もしくは無利子でお金を借りれる制度などあります。

ほかにも、ひとり親家庭に対する医療費補助制度や税金の軽減などのサポートがあります。

特に公的支援は、お住まいの市区町村などの自治体に申請することが多いので、役所等に尋ねることをお勧めします。

離婚したいなら離婚理由が必要?

離婚の理由を考える女性

法的な離婚理由は定めてありますが、協議離婚(話し合いの離婚)であれば、双方納得した場合、離婚が成立します。

法廷で争う場合は、離婚理由というのは必要になりますが、いまの段階では、法的な離婚理由ではなく、夫が納得する離婚理由を考える必要があります。

円満離婚のすすめ

円満離婚することは、非常に重要になります。

離婚は正直労力がかかります。

費用や時間、精神的なストレス等を考慮すると、できるだけ協議離婚で円満に離婚することがベストといえますので、円満に離婚できるよう準備をしましょう。

泥沼離婚になってしまうと、離婚はできても、離婚後の慰謝料や養育費の支払いが滞るなど、離婚後も尾を引くことがありますので、ここはがんばって円満離婚を目指しましょう!

また円満に離婚することは、子供への影響もあります。

泥沼離婚となり、子供の前で両親が喧嘩をすることが増えると、心に深い傷を負うことになりえます。

子供は両親が離婚することに対して、敏感に感じ取ります。

子供は言葉にはっしなくても、両親がぎくしゃくしていることくらいわかりますので、できるだけ良い形で離婚協議をするようにしましょう。 また、出来る限り子供の前で話し合いをするのを避けるとよいでしょう。

円満離婚を目指す場合の注意点

・感情的にならず冷静に話合いをする 
・夫に対して、相手の嫌なことを指摘しないようにする。 
・離婚をすることを、安易に友人に話をしない。 
・子供の前で離婚の話をしない
・子供に「お父さんとお母さん、どっちと暮らす」などの不用意な発言をしない

離婚の切り出し方も準備が必要

離婚を切り出す方は非常に重要です。

切り出し方ひとつで、今後の行方を左右しますので、離婚の切り出し方も周到な準備が必要です。

ポイントとしては、冷静かつ真顔ではっきりと「離婚をしてください」と切り出すことです。

本気で離婚したいことを、冷静に伝えることが重要です。

そのうえで、なぜ離婚したいのかを、感情的にならず、また相手を責めることがないように話しましょう。

夫のリアクションとしては、「前から気づいてたよ」と優しくいってくれるのは、ごくまれで、普通は、すんなりと離婚を受け入れてくれないでしょう。

だからといって、こちらの言い分を一方的にしてはいけません。あくまでも、夫の言い分もしっかり聴くことで、冷静に話し合いを進めていくことが重要です。

夫が離婚をしたくない場合は、時間がかかることもありますが、決して、感情的にならず、焦らずに説得していきましょう。

離婚をするおススメのタイミング

離婚のおススメのタイミングは、残念ながら基本的にはありません。ケースバイケースというのが正直なところです。

離婚は相手があることなので、自分だけで離婚の時期を決めるということは、現実的には難しいです。

自分はいつでも離婚できる準備が終わったのちに、夫に話を切り出すことでいいでしょう。

ただ、下記のような事情が当てはまる方は、タイミングを考慮してもうまくいくことの方が少ないので、準備ができたらきりだしてもいいでしょう。

【夫が不倫】    

不貞行為の証拠を手に入れたあと

【夫がDV・モラハラ】  

DVやモラハラの証拠がそろったら。 ただし、ひどい場合は、今すぐ非難するということも検討すべきです。  

相談先の例 内閣府男女共同参画局

【熟年離婚】

退職金がでるタイミング(定年退職する時)

子供がいる場合】

(小学・中学・高校・大学に)入学する前に離婚届を提出できるようにする。

但し、受験生の場合は、受験勉強に影響を及ぼすので、受験が終わるまでは子供に話すべきではありません。

おわりに

ここまで、離婚の準備について考えてきましたが、「本当に離婚するべきか」ということも一緒に考えていただければと思います。

隣の芝生は青く見えます。

周りを見れば、家族思いで家事を率先してくれる夫、高収入の夫が多くいるように思えてくるものです。

「もっといい夫がいるはず。」「なんで私の夫だけ・・・」

というように思う方もいるかもしれません。

しかし、高収入でイケメン、家族思いで家事を当然のように行い、思いやりがあり、浮気をしない人は、正直ほとんどいないでしょう。

現実は、家事や育児もあまり手伝わず、年齢とともに身だしなみにも気を使わなくなり、夫婦のコミュニケーションは子供の話だけという夫婦の方が多いようにも思えます。

離婚は、人生の一大イベントです。

離婚準備をすすめる前に、少しの時間でも「本当に離婚すべきか」ということも考えるとよいでしょう。

その結果、離婚したいと再確認できたら、しっかり離婚準備をすすめていきましょう。

いますぐ離婚したい方も、焦らずしっかり準備をして、より良い離婚後の新生活を実現してください。

監修弁護士
小林義典弁護士

小林義典 弁護士

東京弁護士会
弁護士法人 平松剛法律事務所
住所:東京都中央区銀座6-2-1Daiwa銀座ビル7階
電話番号: 03-6280-6471

2009年弁護士登録。交通事故、労働事件(労働者、使用者)から、家事事件等の一般民事事件を手広く行っています。

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