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【妻から離婚を切り出された】1番はじめに考えるべきこと

ある日突然、妻から離婚を切り出された。

想定もしていなく、突然の場合だと、頭が真っ白になり、どうしたらいいのかわからなくなることでしょう。

「妻はいままで俺の言うことを素直に聞いていたのに、なにがあった」
「今まで愚痴ひとつこぼさなかったのになぜだ」
「俺は家族のために一生懸命働いていたのに。俺がなにかしたか」
「外で男でも作っているのか?別れてそいつと一緒になる気か」

このように思う人も多いのではないでしょうか。

人生には思いがけないことも遭遇します。

確実に言えることとして、

妻から離婚を切り出された場合、妻は、あなたや現状に対し、多くの不満を抱えていることだけは間違いありません。

ここでは妻から離婚を切り出されたときに、「考えるべきこと」と「その対処法」を、一緒に考えていきたいと思います。

目次

妻の心理から考える。妻から離婚を切り出された4つの原因

妻から離婚

まずは、なぜ妻が離婚を切り出したかを考える必要があります

この離婚を切り出された原因と理由を考えることが、解決への近道になります。

1.日頃の積み重ね

一番多いのが、不満やストレスなどの積み重ねです。

家事を手伝わない、子育てに非協力的、着替えた衣類を脱ぎっぱなしなど、本人は気にもしていなかったことが積もりに積もって爆発したというパターンです。

これはあなたが思っているより根が深いと思った方がよいです。

  • 家事や育児を任せっきり
  • なにかお願いごとされても、「やっておく」といっていつも放置
  • 散々自分のもの位片付けてといわれたのに、散らかしっぱなし
  • 里帰りの時に、親の肩ばかりもって、妻のいうことを受け入れなかった
  • せっかく作った食事に対して「おいしかった」の一言もない
  • 日常生活で「ありがとう」が全くない

上記は一例ですが、妻が何度言っても改善されないので、もう言わないだけかもしれません。

しかし、小さな不満が積もりに積もって爆発したということは、離婚原因としてはよくあります。

2.浮気、DV、生活費をいれない

この場合、多少なりとも自覚あると思いますが、明らかにあなたに問題がある場合です。

  • 「他で遊ぶけど、自分は家庭を一番大事にしてきた」つもり。
  • 「カッとなって、頭を軽くはたいただけ」
  • 「自分が稼いだお金を自分で使ってなにが悪い」

という俺理論は、残念ながら、妻には一切通用しません。

また、注意していただきたいのが、以前、浮気や手を挙げたとかしたけど、今はしていない。

というパターンです。

あなたの妻は、過去に浮気をしたとか手を挙げたとかいうことを絶対に忘れません。(たぶん一生・・)

3.モラハラ

モラハラ(モラルハラスメント)とは、相手に対し、暴言を吐いたり、嫌みをいったり、無視したりして、言葉や態度などによる精神的な暴力のことをいいます。

モラハラをしている人は、 自分 がモラハラをしているという認識がないことが多くあります。

「自分はモラハラをしていない」と思っていても、妻から、「モラハラが耐えられない」と言われるようであれば、あなたは、モラハラをしていると判断されます。

モラハラ夫の特徴

  • 普段からトラブルやもめごとが多い
  • 「妻が○○だから」と、自分の非を認めない
  • 間違いをしつこく追及する 
  • 外面がよい
  • 急に怒ったり、やさしくなるなど、感情の起伏が激しい

妻からモラハラ夫が原因と言われいる方で、上の特徴を見て、自分には当てはまらないと思った方は要注意です。

4.妻に不倫相手がいる

男性の一定数が不倫をするように、女性も一定数、不倫をします。

女性の不倫の特徴として、男性に比べ「衝動的」に不倫をするというより、「本気」で不倫をする傾向にあります。

不倫をする女性の多くは、「魅力的な男性がいた」というより「夫(家庭)に不満があった」ということが原因にあり、残念ながら、妻の気持ちが夫から離れた可能性は高いです。

離婚するのであれば、調査や慰謝料請求をするなどの選択肢もありますが、離婚しないとなると、なぜ妻が不倫したかという理由を考えることが必要になってきます。

妻から離婚切り出されたとき時、一番はじめに考えるべきこと

離婚するしない?!自分はどうしたいのかを一度振り返る

「この先どうしていきたいか」

まず、自分の気持ちを整理することが大事です。

自分に問いかけてみましょう。

自分は離婚をしたいですか? それともしたくないですか?

自分自身の結論を出す

ここがスタート地点になります。

離婚を切り出されたとき、初期対応は非常に重要となってきます。

離婚する離婚しないは、どちらが正しいか正解はありません。

のちのち後悔しないために、最初に、自分の意思を確認することが非常に重要となります。

妻が離婚を切り出した真意を考える

妻は本気かどうか?

そもそも本気で離婚を望んでいるのか、そうでないのかを考える必要があります。

ほとんどの場合、妻は、あなたの想像以上に、何らかの不満を抱え、離婚のことについて考えての発言です。

仮に本気でなくても、離婚を切り出すことで、夫に「現状を改善してほしい」と思っていることは間違いありません。

相手が離婚を考えているのが本気かどうか。

(参考) 妻の離婚の本気度のチェック

  • 明るく愛想がいい
  • 喧嘩が少なく、喧嘩しても妻の方が謝ることが多い
  • 自分の意見を言うより、相手に合わせることが多い
  • 頑張り屋さんで、家事や育児全般は、ほぼ妻がしている
  • ネガティブは発言が少ない

なお、一般論として、世間一般からして「よき妻」であればあるほど本気度が高いといえるでしょう。

本気とそうでない場合の対処法

結論から言うと、対応の違いはありません。

妻が離婚に対し、本気でなければ、もちろん修復できる可能性は高いくらいです。

よっぽどのモラハラ妻でない限り、誠実に対応しましょう。

本気かどうがわからない場合でも、少なくとも妻の前では、「離婚を切り出された」ということの重大さを受け止めることが重要となります。

「離婚を切り出されたこと」を軽く受けとめたり、安易な対応をすると、修復できるものもできなくなります。

離婚は拒否できる?

基本は夫婦間の合意があることが前提です。

合意があれば、「食べ方が汚い」「足が臭い」など、どんな理由でも離婚はできます。

ただし、合意がなく、裁判などの法廷で離婚しようと考えている場合は、下記の理由が必要になります

離婚の条件   民法第770条

夫婦は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができます。

1号  配偶者に不貞な行為があったとき
    配偶者以外との性的な関係をもつこと

2号  配偶者から悪意で遺棄されたとき。
    悪意の遺棄とは、夫婦としてお互い助け合うことをしなかったとき
     例:生活費を入れなかったなど

3号  配偶者の生死が3年以上明らかでないとき     
    ただ、住んでいる場所がわからない程度ではなく、生死がわからないの状況での行方不明

4号  配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
    回復の見込みがないということが重要です。
    離婚したとしても 離婚後も配偶者が治療に専念することに配慮する必要があります

5号  その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
    性格の不一致やDVやモラハラ、姓の不一致や浪費など

1~4号までは具体的な内容になりますが、5号は上記以外でも、正当な理由があれば、正当な離婚理由になりますよということです。

もし、上記にあなたが当てはまらず、離婚はすぐされないと思っても、離婚は簡単されないと高をくくることはやめましょう。関係を修復できなければ何の意味もありません。

なお、妻から離婚を切り出されたという時点で、妻は上記の知識があることを前提に考えたほうがよいでしょう。

離婚をしたくない!まず夫がとるべき4つ行動について

妻から離婚を切り出された場合、あなたが、あきらめてしまったらゲームセットで離婚が決定的になります。逆をいうと、対応次第では離婚する妻の意思が固いとしても、挽回できるチャンスはあります。

離婚届を書かない

離婚しない場合、離婚を迷っている場合は当然ですが、離婚届をかかないということが重要になります。

離婚届を一度出してしまうと取り消すことは非常に困難です。離婚を実際にする場合を除いて離婚届にサインしない方が賢明です。

離婚の不受理届を出す

自分の意図しない離婚届が、受理されないための制度があります。

もし、妻の圧に押されて、意に反して離婚届を書いてしまった場合や、妻が勝手に離婚届を作成し提出することを防ぎます。*     *離婚届の偽造は犯罪です。

離婚をしたくないのであれば、念のため、早めに離婚の不受理届を出しておきましょう。

【離婚の不受理届】

申請場所 :所在地の市区町村役場(本籍地がよりよい)
必要なもの:不受理申出書(役所にあります)、身分証明書(運転免許証等)、印鑑(認印)
有効期限:無期限(取り下げの申請のみ)
※ただし、裁判所等での離婚の場合はこの限りではありません

今までの行動を変える

「妻は今まで文句を言わず、良き妻だったのに誰かから吹き込まれたのではないか」といろんな思いを巡らせている方もいるかと思いますが、離婚を切り出されたのが現実です。

まずは、それを受け入れましょう。

いまはあなたの知っている優しい妻ではありません。

「元通りになって、今までと同じ生活に戻る」そんな甘い考えは捨て去ることからはじまります。

そもそも、今までと同じような考えで行動した結果が、離婚をきりだされた訳ですので、自分の考えを変えることが、一番大事必須になります

また、暴言を吐かれても反論しないようにしましょう。

  • 「仕事を理由に、好き勝手飲みにいけていいよね」
  • 「いままで、感謝されたことや、ねぎらいの言葉をいわれたことない」
  • 「デブ」「ちび」「足が臭い」
  • 「そもそも、あなたの実家は・・・」

いままで、暴言を吐かなかった妻が暴言をはくこともあるでしょう。

そんなときは、今までのガス抜きをしていると思い、男は黙って我慢です。

ここで反論してしまうと全てが水の泡になります。

できるだけ別居を避ける

  • 「頭を冷やすので、いったん別居しよう」
  • 「離婚の意思は変わらないからアパート借りる」
  • 「一度実家に帰りたい」

現在、妻と同居しているのであれば、別居だけは避けてください。

別居のデメリット

・話し合いの時間が無くなる
・再度同居をするきっかけが非常に難しい
・心理的な距離もあく
・婚姻費用の負担が発生し、そのまま離婚へ移行しやすい

別居した場合、同居に比べ修復が難しくなります。また、婚姻費用(別居費用)の加算など金銭的にも負担が大きくなります。

物理的な距離のみならず、心理的な距離もできますので、可能である限り回避しましょう。

おすすめの本  妻のトリセツ」を読む

マスコミでも取り上げられたので、知っているけど読んだことがないという方が多い「妻のトリセツ」を読むことをお勧めします。

作者の黒川伊保子さんは、「ヒトとAI(人工知能)の対話の研究」を通じ、と言葉の研究された感性分析の第一人者です。
妻の不機嫌や怒りの理由を脳科学的に解説し、それに対する夫側の対処方法をまとめた本になります。

好き嫌いがあるとは思いますが、妻との関係を修復したいと考えているのであれば、一度、読む価値はある本です。

離婚したくない夫ができる3つの具体的対処方法

1. 誠意をみせた謝罪

当然かもしれませんが、妻への謝罪が大切です。

妻の言い分をしっかり聴き、今までのことや、指摘されたことについて妻に謝罪する必要があります。

今までの不満や問題点、妻の意見や考えをしっかりと聞いたうえで、話し合いをしないとなにもはじまりません。

そして、自分勝手な部分や、妻に対してしてきたことなど、きちんと受け止め、反省と謝罪の言葉を、口に出して妻に伝えることが重要です。心の中で思っていても、口出して言葉にしないと伝わりません。

離婚をしたくない場合は、プライドや見栄を一旦捨てましょう

  • 日本一の土下座をして謝った
  • 実家に帰った後、何度も妻の実家に謝りにいった。
  • 給料を妻に全て預ける
  • 朝ご飯を作る

などをすることで、離婚を回避した事例も多くあります。

あなたが変わった、変わりそうだということが、妻に伝わらない限り、妻の考えが変わることはありません。

2. 誓約書を作る

より具体的に誠意を見せた謝罪となります。

もう二度としないということを口頭で解決するのであれば問題ないですが、誓約書という形で誠意をみせるという方法です。

  • 具体的な離婚理由がある(不倫やDV、借金や浪費)場合
  • 離婚を考えているけど、妻側も離婚を少し迷っている

このような状況では、とても有効な手段となります。

ただし、約束を破った場合、慰謝料いくら支払うと、誓約書に記載するのが一般的なので、あなたにも覚悟も必要になります。 

しかし、その誠意が妻に伝わり離婚を回避できる可能性が高まります。

3. 夫婦関係調整調停(円満)を利用する

調停といえば「離婚する話し合い」をイメージする方も多いと思いますが、実は円満な家庭を修復するための調停があります。

夫婦関係がこじれた場合や離婚した方が良いか迷っている場合に、話し合いをする場として利用できます。

直接夫婦が話すわけではなく、家庭裁判所にて、中立である調停委員が双方から話しを聞き取ることにより、どうすれば夫婦関係が円満になるのかなどの解決案を提示や助言等をしてくれます。

夫婦円満調停の実績
申立件数  2,066件  
うち婚姻継続561件(調停成立と円満な取下げ)

調停を申立した、実に27%が、修復した結果となっています。   (平成30年 司法統計より)   

●夫婦円満調停について

1 場所

原則として妻の住所地の家庭裁判所 

2 費用 

  •  印紙代 1,200円
  •  切手代 1,000円程度(申請する裁判所によって異なります)

3 必要なもの

  • 申立書 3通  
  • 戸籍謄本 1通(直近のもの)

  その他、家庭裁判所にて、話し合いに必要な書類を案内してくれます。

4 流れ

  • 調停の開催は平日
  • 1回につき2時間程度
  • 夫婦が別室で待機し、交互もしくは同時に調停委員と話をする

第三者を入れることにより、妻もおさまりがつくことがあります。最終手段として利用してください。

離婚をすると選択した場合について

妻から離婚を切り出された場合、「離婚をしない」から「離婚をする」に方向転換はできますが、あなたが離婚を選択した場合は、「離婚をする」ということが決定され、修復はほぼ困難と思ってください。

もし迷っているのであれば、離婚をしない方から実践するのもひとつの手です。

離婚は離婚届けを提出するだけでできますが、財産分与や親権問題などを決めないといけません。場合によっては、慰謝料請求されることもあります。

妻から離婚を切り出された場合、あなたは準備が全くできていない状況です。離婚をするということに決めたのであれば、まずは、離婚について多少なりとも知識を入れる必要があります。

ここでは、覚えておくとよい事を記載します。

  • 離婚する・しないの主導権は夫にあるので、離婚を急がない
  • 弁護士に事前に相談する(正式な依頼するしないは問わない)
  • 離婚でもめるのは「お金」と「子供」(こどもがいる場合)
  • 妻の言い分全てを受け入れる必要はない
  • 別居はぎりぎりまで避ける。
  • 妻の不倫が原因の場合は、妻の不倫相手を特定する

 離婚には「合意」が必要です。離婚を切り出された場合、協議離婚(話し合いの離婚)では夫の合意の上でしか、離婚ができません。

妻から離婚を迫られても、自分のペースで進めましょう。そして離婚の専門家である弁護士に相談にいきましょう。相談料の相場が1時間1万円ですが、多くの場合、価格以上の価値があります。

またお金に余裕があるならいいですが、別居すると婚姻費用(生活費)の支払いが必要になりますので、できるだけ家庭内別居にしましょう

弁護士への相談する

一人で抱え込まないことが大事です。

離婚を経験した、また離婚を回避した友人や先輩、同僚で、信頼できる人がいればいいと思いますが、具体的なアドバイスがほしいということであれば、男女関係を多く扱ってきた弁護士に相談することをおすすめします。

弁護士は守秘義務があるので、友人や親族に話しづらいことも相談できますし、調停になった時も有用なアドバイスをもらえることが期待できます。

ただし、弁護士は法律相談を利用することは非常に有効ですが、修復を希望するなら調停を含めた話し合いは、ご自身でした方がよいでしょう。

相手は「なぜ直接話ができないんだ。修復する気がないのでは」と少なからず疑問に持ちます。弁護士を通じての話合いになると妻に離婚をしたくないという思いが届かず、こじれる可能性が高いです。

なお、弁護士の探し方としては、離婚関係を多く取り扱っている弁護士をインターネットで検索してみるとよいでしょう。

まとめ

自分はどうしたいのか

これに尽きると思います。

「離婚しないよう奥さんに説得してくれる人」がいればいいのですが、夫婦関係の修復は、当事者で解決するしかありません。

よって、修復を望む場合は、妻の話を受け止め、全力で誠意をみせる話し合いが必要になります。

その時、一人で抱え込まずに誰かに相談することは力になります。

どのような道を選んだとしても、後悔のない選択をされてください。

弁護士

弁護士 松本 隆

神奈川県 弁護士会所属
横浜二幸法律事務所
所在地 神奈川県横浜市中区山下町70土居ビル4階
TEL 045-651-5115

労働紛争・離婚問題を中心に、相続・交通事故などの家事事件から少年の事件を含む刑事事件まで幅広く事件を扱う

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